わたしのイチオシ

2023.04.03

山神果樹薬草園
柑橘コーディアル柚子

山神果樹薬草園 上松卓

甘くてほろ苦、爽やかな柚子の味と香り

甘くてほろ苦、爽やかな柚子の味と香り

Q. 「コーディアル」はあまり聞き慣れない商品名です。

上松:

ハーブやフルーツを漬け込んだ濃縮シロップです。搾汁後の柚子を粒の大きな氷砂糖と漬け込み、出来上がった砂糖漬けから搾り出した濃いシロップが、山神果樹薬草園の「柑橘コーディアル柚子」になります。私は試作の段階からかかわっているので、とても思い入れのある製品です。

 

もちろん、思い入れだけでイチオシにするのではありません。一度は味わっていただきたいからです。シロップといってもただ甘いのではなく、ほろ苦くてさわやかで柚子の味と香りがするんです。水や炭酸水で割って飲むのが一番簡単ですが、大さじ2杯のコーディアルに「丸ごと皮削り国産柚子のしぼり酢」大さじ1杯を混ぜて炭酸水で割ると、さらにおいしい柚子ソーダができます。

 

ホットミルクやヨーグルトに混ぜてもおいしいです。やや多めのコーディアルを紅茶に混ぜて飲むのが好き、というスタッフもいます。私の一番のヒットは、かき氷のシロップですね。甘酸っぱくてさわやかで、暑いなかで食べるのに最高でした。

Q. ふだんはどんな仕事をしていますか。

上松:

山神果樹薬草園に所属し、品質保証と研究企画を担当しています。ジャムやコーディアル、リキュールなどの食品や飲料を検査したり、新しい製品の開発をしたりするのが仕事です。開発は単にアイデアを出すだけでなく、製造チームと意見交換しながら、実製造に至るまでの試作や試験もします。

Q. 仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。

上松:

積極的に意見することと、言うだけでなく実現に向かって考え、動くことです。ためらわずにまずは口に出します。発言が新しい挑戦にブレーキをかけてしまうこともあるのですが、自分も考え、動いて、守るべきところは守り、改善できるところは改善する。それが、おいしさと生産効率を両立し、お客様にも安心して召し上がっていただける製品につながっていくと思っています。

柑橘コーディアル柚子

搾汁当日に冷凍した柚子の内皮や袋、繊維質を解凍。氷砂糖を重ね、香味を飛ばさぬよう熱は加えず、攪拌すること約4日間。すると、柚子の強い酸味と氷砂糖が絶妙に混ざり合った、甘酸っぱくて香り高い砂糖漬けができます。「柑橘コーディアル柚子」は、この砂糖漬けに搾汁機でゆっくりと圧をかけ、搾り出した柚子の濃縮シロップです。

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