抽出後の豆の粉を再利用
「コーヒーグラウンズ」始めました

焙煎後のコーヒー豆には無数の穴があきます。この多孔質構造に着目し、抽出後の豆の粉を使った、オリジナルの雑貨をつくりました。これまで単に廃棄していたものを再利用する取り組みです。

松山油脂では、墨田本社・工場、富士河口湖工場、富士北麓ラボラトリー、山梨物流センター、山神果樹薬草園で、毎日300人近いスタッフが仕事をしています。忙しさの合間、休憩時間に人気なのは、コーヒーメーカーから1杯ずつ供されるドリップコーヒーです。豆はブラジル、有機コロンビア、イタリアンの3種類。毎日多くのスタッフが、おいしく利用しています。しかし、みんなで楽しんでいるコーヒー豆も、抽出後はゴミになってしまいます。計算したところ、その量は年間およそ400kgでした。

抽出後でも、豆からはよいコーヒーの香りが漂います。それを生かしてなんとかゴミにせず、生まれ変わらせる方法はないものか。コーヒー好きのスタッフが知恵を絞って考えました。焙煎したコーヒー豆には無数の小さな穴があきます。多孔質構造と呼ばれるもので、活性炭と同様、匂いを吸収するのです。また、コーヒー豆は細かく粉状に挽かれているので表面積が広く、活性炭と同等、あるいはそれ以上の吸収力を期待できます。この特性に着目してつくったのが「COFFEE GROUNDS(コーヒーグラウンズ)」です。

抽出後のコーヒー豆を、時間をかけて念入りに乾燥させ、綿の袋に詰めました。シンプルで素朴なデザインです。どうぞ靴箱やトイレ、車の中など、気になる場所に置いてください。この「COFFEE GROUNDS」は、松山油脂オンラインストア富士河口湖工場ファクトリーショップ山神果樹薬草園ファクトリーショップで販売します。 なお、売上金はすべて、松山油脂の本社・工場がある東京都墨田区の「すみだの力応援基金」に寄付し、環境づくりに活用していただきます。