松山油脂のモノづくりは、一人では完遂できません。声をかけ合い、助け合うことをスタッフ全員が意識しています。それに連なる取り組みの一つとして、障がい者雇用も進めています。富士北麓ラボラトリーでの生産準備、製造補助、物流の出荷補助が主な業務です。
生産準備では、決められた位置に一つ一つ丁寧にシールを貼っていきます。製造補助では、石けんの製造に使ったパイプの洗浄作業や、乾燥させるために石けんを規則正しく並べる作業に取り組んでいます。出荷するための製品を、1日に何度も棚に補充するのが物流の出荷補助です。どの業務でも、同じ動作の繰り返しのなかでこそ集中力が発揮できる、という個性が強みとして生きています。だから、他のスタッフとの賃金の差はなく、同じ条件からのスタートです。
富士北麓ラボラトリーは、富士河口湖工場の拡張に伴い2019年1月に建設した山梨物流センターの2階にあります。同じ建物内で物流・出荷スタッフ約40名が働いているので、皆で支え合うことが可能です。例えば、富士北麓ラボラトリーまでは公共交通機関が整備されていないため、障がいのあるスタッフは一人で通勤することができません。どうしたら安心して通勤ができるか、家族と話し合いを重ねました。現在は富士河口湖町の隣、富士吉田市の中心である富士山駅を基点に、毎日社用車で送迎をしています。「自分も力になりたい」という物流センターのスタッフが、日替わりで送迎役を務めるようになりました。
スタッフ同士が互いの強みを認め合い、弱みを補い合いながら、笑顔で働くことができる。一人ではできないことを助け合って達成する。スタッフの成長とともに成長する。松山油脂はそういう会社でありたいと思っています。そして、全スタッフの心身のすこやかさと、日常の豊かさを実現していきたいと思います。